原宿駅
まだ代々木ケ原に明治神宮が造営されて間もない大正十三年(一九二四)に建てられたイギリスの民家を思わせるハーフティンバーの駅舎だ。
かつては天然スレートだったというウロコ屋根には八角形の塔が立ち、正面には中世の館を思わせる菱形模様が飾られている。
ちょうど建築前年に起こった関東震災の復興のために大量に輸入されたアメリカ材を使って建てられたもので、そのアメリカの空襲による傷痕が塔の部分に残っているという。
ホームは丘を削って造られた谷にあり、駅舎は小さな山の上に建っている。
今の乗降客数には小さすぎる建物で駅頭はいつもこったがえしている。
改札口付近も狭く券売機の部分を外に増築したり、有名な駅舎だけに建て替えもままならず、見るからに使いかいづらそうである。
ところでこの駅の代々木寄りには皇室専用のホームがあり、今も白いホーム上屋建物が残されている。